私たちの想い

生物の長い進化の中で食物連鎖、自然環境を保つ意味で無用な生き物は一つも無いと聞きます。

作家のC.W.二コルさんが言っていましたが「海に鯨獲りがいて、山にマタギがいるような環境」が大切だそうです。昔はそういう人間が獲りすぎず、良いバランスで自然と関わりあっていたのではないでしょうか。

文明というのは人間だけが恩恵を受ける。しかし、自然のルールでは恩恵を10受けたら、10返していかなければ無くなってしまいます。私たちは農業者ですから、太陽や水をはじめ、土壌の中の小さな微生物からまでも自然の恵みをいただかねば生きていけません。農業は奥が深いというか、人間のおよぶ範囲が限られています。

農業者として永続的に食料を供給していくためには、人間もこの地球の一員であることを意識して自然と協調し、自然のサイクルに合わせた農法を実践していかなければならないと考えています。

生産者として農産物を生産し、消費者の方々に買っていただく。買ってくださる方が知りあいであったり、売る側を買う側が判っている場合、嘘をついたり、間違った広告で販売することはまずあり得ません。

しかしながら、不特定多数の方々に販売する場合、その責任感が希薄になってしまう例も後を絶ちません。メロンを例に挙げると、あたかも生産者のように偽装して、○×農園、□△ファームと称してメロンを売るネット販売サイトも珍しくありません。

「減農薬栽培」という表示もよく見かけますが、栽培地区で以前よりも概ね半分ほど農薬散布の回数を減らしましたといえば、これに当たるようです。規定の希釈濃度が決められていますがどこまで守られているかわかりませんし、確かめようがありません。

もちろん、世の中に出回るほとんどの表記が嘘やデタラメだという訳ではありませんが、現状の手段では確かめる術がないのです。

今、生産者も一生懸命自分で売ろうとがんばっています。一番安心なのは、作った人が見える農産物を買っていただく。「お金儲け」という観点ではどうかわかりませんが、自分で作ったものに自信を持って自分自身で販売する。それが、売り手にも買い手にも最も満足のいく方法ではないかと思います。

私たちハーモニーファームのポリシーは、お客様にも作物にも正直に向き合うこと。生産者として自分で作った作物しか売りません。

うちのじゃがいも、かぼちゃは農薬を使わず栽培しています。アスパラは収穫当日に選別・発送し、お客様には一番新鮮な状態でお届けをしています。また、お客様にお願いして、太いものから細いものまで入れさせて頂いています。畑で獲れるものにハネや不良品は無いと考えています。

メロンの場合は病気が出た時に治療薬として仕方なく農薬を使うこともあります。しかし、予防的に最初から農薬を散布することはしませんし、農薬を使った場合は、それを正直に公表します。川や土壌を農薬で汚染したくないし、私たちも農薬を浴びたくありません。

こうした私たちの取り組みに、賛同しご理解いただいたお客様に買ってもらえることが私たちの励みであり、農家の未来を照らす温かな光だと日々感じています。

嘘はつかずにありのままお届けする作物の情報をお知らせします。肥料や農薬の種類、名称、使用量どんな質問にも全てお答えします。お気軽にお尋ねください。

東京で生まれ育った私たち。物ばかり溢れ、二人で働いていればソコソコの生活をしていたあの頃、日本中が一億総中流家庭だと思っていたあの時代、本当の豊かさとは何かを教えてくれたのが「北の国から」でした。

マイホームを売り富良野に移住することに賛成してくれる人はほとんどいませんでしたが、メロンづくりに魅せられ二人で新規就農して20年以上の歳月が流れています。異常気象、輸入作物、TPP問題etcにより、農業を取り巻く現実は厳しさを増すばかりですが、今の時代それを生業にするとなれば楽な仕事などありはしないと思います。

「北の国から」最終回で五郎さんが書いた「自然から頂戴しろ。そして謙虚につつましく生きろ。」この言葉に感動しました。

ここに来て、確かに物質的な豊かさは失ったかもしれない。でも豊かな自然と素晴らしい人々に出会った。農業をやりながら、本来人間が持っている生きるための知恵を取り戻しつつあると思います。「文明」に驕り高ぶることなく、自然の一員であることを胸に「共存」できる農家として歩んでいきたい。自然とハーモニーを奏でるように。